こんにちは。
メタルドラマーのHIDEATHです。
今回はドラムの自宅練習の際の
防音セットについて色々な
ケース別に考えてみました。
防音の世界は奥が深く
うかつなことは言えませんが
ドラマー目線で、セットの出音自体を
出来るだけ抑えようという考え方です。
前回は防振についてお話しましたが
トレーニングパッドや電子ドラム
などを叩いた時の
パタパタコツコツという音も
結構うるさいですよね?
家で演奏したくて電子ドラムを
買ったものの、意外とうるさくて
やめてしまった…なんて方も
いらっしゃるかもしれません。
そこで、僕が実際にやってきた対策と
色々調べていく中で良いなと
思ったものを紹介したいと思います。
最近はさまざまな消音グッズが販売
されていますので、
選択肢も広がっています。
自宅でドラムの練習をしたいけど
防音対策で悩んでいる方は
この記事が参考になると思いますので
是非お聞きください。
※下はセット図になります。
この図と照らし合わせて読んでもらうと
この後の説明がわかりやすいです。
ドラム自宅練習防音セットその1
生ドラムに出来るだけ近くしたい場合
生ドラムにメッシュヘッドや
消音パッド、消音シンバルを装着する
方法です。
意外に電子ドラムより消音効果が
高いかもしれません。
生ドラム消音対策
・スネア メッシュヘッド
orラバー製パッドにタオル
・タム メッシュヘッド
・シンバル サイレントシンバル
+EVANSサウンドオフ
・バスドラム メッシュヘッド
EVANSサウンドオフ
orスポンジビーター
+防振ステージ
メッシュヘッドはTAMA、REMO、EVANS
などから販売されています。
消音性はどれも高いですが、
TAMAのものが一番安く購入できますし
音も一番小さい気がします。
ただ他のメーカーよりメッシュの目が
粗いらしく、耐久性は劣るようです。
消耗品と考えた方がいいですね。
僕の体感としてはタムタム類は
メッシュヘッドもいいんですけど
スネアだけはラバー製などの打感が
リアルなものをおすすめします。
タオルなどを敷けば音も
抑えられますからね。
サイレントシンバル、
ローボリュームシンバルは
本物のシンバルっぽいけど消音性の
高いシンバルです。
シンバルの全面にたくさんの
穴を開けることで
音の響きを抑える仕様です。
老舗シンバルメーカーのジルジャンも
発売してます。
安さならPLAYTECK、品質ならジルジャン
というところでしょうか。
さらにEVANSのサウンドオフっていう
消音パッドを重ねると
打感、消音性もかなり良いようです。
バスドラムはメッシュヘッドだと
打感がだいぶ違うので+BD用の
サウンドオフを装着すると良さそうです。
あとはスポンジビーターですね。
これはかなり消音性が高いです。
ただビーターがすごく軽いので
ウェイト(ビーター用の重り)で
調節するといいと思います。
出音が欲しい場合は+トリガーと音源が
必要になります。
ドラム自宅練習防音セットその2
電子ドラムの場合
電子ドラムを叩いた時
音源からの出音はヘッドホンをすれば
OKですが、パッドを叩いた時の
音は結構うるさいです。
消音対策によってトリガーが反応
しづらくなるっていう問題もありますが
住環境によってそのまま叩くと苦情が
来るような場合は
練習用キットとして割り切って
使った方がいいかもしれません。
苦情が来て練習できない状況
になっては元も子もないですからね。
電子ドラム消音対策
・スネア メッシュヘッド
orラバー製パッドにタオル
・タム メッシュヘッド
・シンバル EVANSサウンドオフ
・バスドラム 低反発シート
orスポンジビーター
+防振ステージ
僕が電子ドラムで結構うるさいなと
思ったのは、シンバルパッドと
キックパッドですね。
シンバルの消音はサウンドオフが
やっぱりいいですね。
キックパッドはタオル巻いたりスポンジ
つけたり色々やってみたのですが
ある時、カー用品売り場で
低反発肘あてというものを見つけて
「キックパッドの消音に使えるかも」
と思い(大きさがちょうどよかった)
試してみたところ、
消音性も打感もかなりよかったです。
同じものでなくても低反発シートの
厚めのものだといいと思います。
タム、スネアに関しては電子ドラムに
標準装着されているメッシュヘッドは
結構音が大きいので
生ドラムの時に紹介したものに
張り替えると消音性がアップします。
余談ですが練習用キットとして
売られているものを買うのであれば
電子ドラムを買うのがおすすめです。
電子ドラムでも安い価格帯のものなら
同じくらいの値段で買えますので
将来的に電子ドラムを鳴らせる
環境になればそのまま使えますよね。
ドラム自宅練習防音セットその3
いきなりセットは組めない場合
何もなくても出来る練習はありますが、
少しずつでも道具を揃えていけば
テンションも上がるものです。
では何から揃えていけばいいか?
僕のおすすめを順番で言うと
1.トレーニングパッド
消音対策
タオル 防振マット
トレーニングパッドの振動も床に
伝わります。なのでパッドスタンドの
下に防振効果のあるものを
敷いたほうが良いです
ドラムトレーニングパッドには
ウレタン、ラバー、メッシュ
など色々な素材があります。
消音性でいえばメッシュ性が一番
ですが最初に持っておきたいのは
打感がリアルなラバー製
(EVANSリアルフィールなど)
がおすすめです。
ラバー製のパッドはタオルを折って
敷くとかなり音が抑えられます
が当然リバウンド(跳ね返り)
も弱くなります。
ストロークの練習ではリバウンドの
強い打面と弱い打面の両方でやるのが
効果的なので少しでもタオルなしの
練習を取り入れたいところですね。
2.トレーニングパッド
+キックパッド
消音対策
・トレーニングパッド=タオル
・キックパッド=スポンジビーター
or低反発シート
+防振ステージ
キックパッドはスティックで叩く
パッドに比べて種類が少ないですが
パール、ヤマハ、DW、EVANSなどから
販売されています。
あまり消音性は高くないので
消音対策は必須だと思います。
キックパッド、ハイハットなど
フットワークを練習する場合は
防振ステージにした方が良いと思います。
3.トレーニングパッド
+キックパッド
+ハイハット
消音対策
・トレーニングパッド=タオル
・キックパッド=スポンジビーター
or低反発シート
・ハイハット=サイレントハイハット
+EVANSサウンドオフ
+防振ステージ
ハイハットが加わると自宅練習の
幅がかなり広がりますね。
電子ドラムのハイハットはオープン
クローズのタイミングが微妙
だったりするのですが、
サイレントシンバルはその辺りの
ストレスがなくていいですね。
まとめ
今回はドラムの自宅練習の際の
消音対策を、できるだけ打撃音を
抑えるという方向で考えてみました。
自宅に防音室っていうのが理想
ですがなかなか難しいですよね。
他にも壁や窓に遮音シート張ったり
部屋自体の防音もできるとより安心
ですが、僕自身がやったのは
防音カーテンくらいですね。
それでも今回紹介したような
消音対策をしてからは苦情が
来ることはなかったです。
最後にオマケでドラム自宅練習の
ための物件選びのポイントを
僕の経験からまとめてみました。
物件選びで気をつける点
・木造アパートより鉄筋マンション
・一階角部屋がベスト
・一階が店舗の物件も狙い目だが
塾とか整体とか静かな店はダメ
飲食店やコンビニがいい
・工業地帯
・一軒家がマスト
この記事がドラムの自宅練習で悩む
皆さんの参考になれば幸いです。
お疲れ様でした!
左上から
Sym=シンバル HT=ハイタム
LT=ロータム H.H=ハイハットシンバル
SD=スネアドラム BD=バスドラム
FT=フロアタム R.Sym=ライドシンバル
Pedal=キックペダル