ドラムセット各楽器の名称と役割を初心者にも分かりやすく解説!(タイコ編)

こんにちは。

ドラマーのHIDEATHです。

ドラムに興味がある、初めてみたい
と思っている初心者の方のなかには
ドラムセットってたくさんの楽器が
並べてあるけど、
名前とか特徴とか何がセット
されてるのかわからない…。

という方もいらっしゃると思います。

今回はそんな方のために
ドラムセット各楽器の名称(タイコ類)
と役割について
お話していきたいと思います。

ドラムセット各楽器の全体像と名称

ドラムセットは基本的に複数の
タイコ類とシンバル類によって構成
されています。

基本的にタイコもシンバルも
演奏者側から見て左から右に
口径(サイズ)の
小さいもの→大きいものと
並べます。ハイハットシンバルと
バスドラムは足で「ペダル」
によって操作します。

セッティングは基本的に自由で
こうしなければならない、という
決まりはありません。

スネアドラムとバスドラム、数枚の
シンバルのみというシンプルな
セッティングの人から、
それこそ何百点ものタイコ、
パーカッション、シンバルやベルを
並べる人もいます。

ですが標準的なセッティングはあります。
それが下のイラストのセットです。

標準的なセット

リハーサルスタジオやライブハウスに
置かれているのはほとんどこの
組み合わせです。

ドラムセットって基本的に
右利き用にできてるんですね。

たまに左利きの方が全部逆に
セットしている例もあるんですが、
リハーサルスタジオでも
ライブハウスでも全て右利きセット
になっているのでセッティングは
大変になります。

なので左利きの方でも右利き用の
セッティングで叩いている方が
多いですね。

ちなみに俗に言う三点セットというのは
基本的にはバスドラム、スネアドラム
ハイハットシンバルの三点を
指しますが、タムを一点外した
タムタム×1フロアタム、バスドラム
で組んだセッティングを
言うこともあります。

ライブハウスでのリハーサルなどで
「三点くださーい」と言われたら
バスドラ、スネア、ハイハット
のことなので気をつけましょう。

それでは、各楽器を詳しく
説明していきたいと思います。

ドラムセット各楽器の名称と
特徴 スネアドラム

ドラムセットの音の中でも一番目立つ
「タン!」とか「カン!」とか
聞こえてくる音が「スネアドラム」

です。(スネアと略称することが
多いので以降スネアと呼びます。)

よく使われる「ドン、タン、ドン、タン」
(8ビートなど)のリズムの
「タン」の部分ですね。
これは「バックビート」と言います。

(写真)(動画)

「ヘッド」と呼ばれる皮の部分と
「シェル」と呼ばれる胴の部分で
基本構成されています。


「テンションボルト」を
「チューニングキー」で絞めたり
緩めたりすることで
ヘッドの張り具合を調整します。

絞めれば音は高くなり
緩めれば低くなります。

曲の雰囲気などに合わせて
張り具合を調整します。
(チューニングといいます。)

スネアの他のタイコにはない一番の
特徴は、裏ヘッドに装着された
「スナッピー」です。


スネア線、スネアワイヤー
とも言います。

打面を叩いた時スナッピーも同時に
鳴ることでスネア独特のアタック
の強いサウンドが出ます。

サイズは用途により様々ですが
標準的なものは打面が14インチ、
胴の深さが5~6.5インチです。

(ドラム、シンバルのサイズは
インチ数で表します。1インチは25.4㎜)

材質は金属、木、カーボン、アクリル、
チタンなど様々です。

各素材の特徴

メタルシェル(金属胴)
明るい・シャープ・きらびやか

ウッドシェル(木胴)
あたたかい・ふくよか

特殊素材シェル
(アクリル、カーボン、チタンなど)
それぞれ個性的

ドラムセット各楽器の名称と
特徴 バスドラム

バスドラムは楽曲の低音のアタックを
担う楽器でスネアと同じくらいか、
それ以上に重要なタイコです。

前出の「ドン、タン、ドン、タン」
(8ビートなど)のリズムの
「ドン」の部分ですね。

バスドラム、バスドラ、バス、
ベースドラム、ベードラ、キックなど
いろんな呼び方をされるのも特徴です。

構造はスネアとほぼ一緒ですが
スナッピーが付いていません。

シェルの材質は、木、チタン、
アクリルなどがありますが、
ほとんどは木製です。

スネアほどバリエーションは
ありませんが口径や胴の深さなどで
演奏者の個性が出るところです。

実際に使われる口径は18〜26インチ
など幅広いですが、スタジオや
ライブハウスでは22が多いですね。

口径が大きいほど、胴が深いほど
ドン!という低音が出ます。
逆にちいさめの口径で胴の浅いものは
パチン!というアタック音重視になります。

バスドラムを沢山並べる人もいます。
2バスはメタルでは普通かもしれませんが
3バス、4バスとかやってる人もいますね。

僕も昔2バスセット持ってたことが
ありますが今はツインペダルですね。
やっぱり色々楽なんで(笑

ドラムセット各楽器の名称と
特徴 タムタム

タムタム(タムと略称することが多い
ので以降タムと呼びます)は、
リズムに彩りを加える
役割のタイコです。

構造と材質はバスドラムと同様
ですね。木、チタン、
アクリルなどがありますが、
ほとんどは木製です。

タムは全くセットしない人もいれば
たくさん並べる人もいるっていう
プレイヤーの個性が出るところですね。

バリエーションとしてロートタム、
キャノンタム
シングルヘッドタムなどがあります。

主にフィルイン(オカズともいう)
で使うことが多いですが、

例が必要

ハイハットやライドシンバルのように
リズムを刻むのに使うと重厚感が
演出出来ます。

口径は8~14インチが一般的です。
スタジオやライブハウスに置いてある
ものは12と13インチが主ですね。

胴の深さは口径12インチであれば
深さ8インチが標準、10インチの
ものは深胴、口径と同じ12インチの
ものは超深胴といいます。

ちなみに深胴になるほどセッティング
がしにくくなります。

ライブハウスなどで深胴セットに
当たるとすごく叩きにくくて
困ることがあるんですよ。

フロアタム

フロアタムはタムの胴部分に3本の
足を付けた形の口径の大きなタムです。

フロア(床)に直接置くので
フロアタムということですね。

口径は14~18インチまでありますが
16インチが一般的です。

胴がとても深いのが特徴的で、
口径16インチ、深さ16インチが
標準となっています。

まとめ

今回はドラムセット各楽器の全体像と
タイコ類(スネア、バスドラ、タム)
の名称、役割、特徴
などについてお話しました。

標準的なセットはスタジオで叩く
ことが出来るので、スティックだけ
持って気軽に行ってみるといいですよ。

個人練習なら安く借りられる所が
多いですから。

それでは今回、タイコ編はここまで。
次回はシンバル編です。
是非併せて読んでみて下さい!