ドラムの自宅練習の際の防音、防振対策の具体的な方法を解説します!

こんにちは。
メタルドラマーのHIDEATHです。

今回はドラムの自宅練習の際の
「防振」について、

僕が実際にやってきた対策を
お話していきます。

ドラムはほかの楽器に比べて
自宅練習のハードルが最も高い
楽器だと思います。

でも例えばドラムレッスンに
月1、2回通っても、
その時教えてもらったことを
何度も反復練習しなければ
ほとんど意味がありません。

スタジオでの個人練習も
毎日のように通うのは、
時間や場所、費用などの問題も
ありますしなかなか大変ですよね?

なので僕はドラムの上達に
まず一番大切なのは、
自宅での練習環境を整えることだと
思っています。

僕自身こういった問題に
ずっと悩んできましたので、
いろいろ調べて実践してきましたが、
その中でも効果があったのが
この方法でした。

これで防振対策はバッチリです!

ドラムの自宅練習で気をつけないといけないのは
「防音」と「防振」

ドラムの防音というとパッドを
叩いたり、キックを踏んだ時の
「打撃音」が目立ちますが
もう一つ気をつけなければ
いけないのが「振動」なのです。

キックを踏んだりパッドを
叩いた時の振動が床や壁を伝って
他の部屋まで伝わります。

なにしろ物を棒きれで叩いている
わけですから、他の楽器に比べて
圧倒的に振動が大きいですよね。

パッドの打撃音は、
タオルや低反発シートなどで
軽減させます。

また、今は様々な消音グッズも
充実してます。

打感やリバウンド(跳ね返り)、
電子ドラムであれば
トリガーの反応などの問題は
ありますが
(消音パッドなどをヘッドに被せたり
することでトリガーの反応が弱くなる)

一軒家でなく集合住宅にお住まい
の場合は、何より音と振動を
小さくすることを
優先せざるを得ないと思います。

ドラム自宅練習防振システムおすすめ3選

僕自身、一軒家、アパート、
マンションと
すべて住んだ経験があります。

一軒家の時はあまり防音など
考えませんでしたが
(さすがに生ドラムは厳しいですが)

アパートに住んでいたころ
練習用のドラムキットを叩いていたら
苦情がきました。

(しかもちょっと怖い人でした)

一度気になってしまうと敏感に
なってしまうようで
その後何度かトラブルになり
ついに部屋では一切練習が
できなくなってしまいました…。

そんな苦い経験からドラムの防音
について調べまくった結果、
3つの「防振システム」に
たどり着きました。

おすすめ防振システム3選

・DFS=ディスクふにゃふにゃシステム

・TFS=タイヤふにゃふにゃシステム

・TBHS=テニスボール半切りシステム

この3つのシステムはどれも振動を
吸収してくれるものの上に
ドラムのステージ(床)を置いて、
建物の床に直接伝わる振動を抑える
「浮き床構造」
を作るというものです。

浮き床構造は実際に音楽スタジオでも
使われている技術です。

とは言え、あまり大変だと
やる気も起きないので

・制作費
・自分でもなんとか作れそう
・耐久性
・メンテのしやすさ

などを考慮しました。
DIYの範囲で作れます。

ほとんど並べて重ねるだけです。
材料さえそろえばけっこう簡単に
できちゃいますので、是非
チャレンジして欲しいと思います!

ちなみに、この3つのシステムは
どれも構造は一緒です。

ドラム床の下に置く防振材の種類が
違うだけです。

僕が実際に作ったドラム自宅練習システム

ここからは、僕が実際に制作した
防振システムの具体的な
作り方を紹介していきます。

僕が採用したのは

DFS=ディスクふにゃふにゃシステム
というヤツです。

■材料
・お風呂マット
・バランスディスク(6個)
・ラワン合板 (2枚)
・防音カーペット

実際に作る時は下から並べていくので
下から順番に説明します。

・お風呂マット

一番下に敷きます。

床にカビなど発生しないように
お風呂マットや、コルクマットなど
防湿効果のあるものにしました。

それぞれの床環境に合わせてもらえば
いいと思います。

滑り止め効果もある物がいいですね。

・バランスディスク

これがこのシステムの肝!
フィットネス用品で、
円盤型の風船の頑丈なやつです。

普通は健康器具として使うわけですが
これをドラム床の下に置く
防振材として使います。

バランスディスクを置く位置ですが、
四隅だけでなく真ん中に
1個か2個おいた方が
板のたわみを防げる&安定感が
増すと思います。

なので5~6個欲しいところです。

バランスディスクは空気を
パンパンに入れず、
6割くらいがいいと思います。
パンパンに入れると凄く揺れます。

・ラワン合板(ラワンべニア)

板は種類が他に
シナべニア、コンパネ、MDFボード等
たくさんあって迷うところですが

ラワン合板は
強度・見た目・厚さ展開・値段
共にバランスが取れており、
DIY初心者にもおすすめだそうです。

あと他のものは通販で
ポチればいいんですが、
板は通販だと送料がめちゃ高いので
ホームセンターに行って
軽トラをレンタルして運ぶか、
配送サービスを使うと安上がりです。

板のサイズカットも
1カット数十円~でやってくれます。

僕は強度を増すために9mm厚を
2枚重ねにしていますが
12mmだと1枚でも大丈夫だそうです。

因みにですがより効果的なのは
重い鉄板を床にすることです。

これだと揺れも軽減されますし、
振動もさらに吸収します。

100㎏越えの鉄板を敷いてる
ツワモノもいます(笑)

・防音カーペット

板の上に直だと板自体が
鳴ってしまいますし、
なにより滑って演奏しずらいので
最後に防音カーペットを敷きます。

僕ははタイル状のものにしました。

下の部分がゴム状になっていて
滑り止め効果もあるので
よかったと思います。

材料が揃ったらいよいよ
組み立てていきます。

下から順に

・防音カーペット

・ラワン合板 

・バランスディスク

・お風呂マット

の順番で重ねていきます

これで完成です!

材料さえ揃えば簡単ですね!

実際効果はどうなのか?
検証してみましょう。

iphoneアプリの地震計を
防振ステージすぐ近くの床に置き、
実際にセットを叩いてみると
針はほとんど揺れません。

お金に余裕のある方は
楽器メーカーから市販されている
ノイズイーターなどを併用すると
より効果的だと思います。

最後にこのシステムにかかった
金額ですが、僕がこれらを購入
したのはかなり前ですので
今現在売られているもので
調べてみました。

なので参考程度に。

・お風呂マット×2
¥2200

・バランスディスク(6個セット)
¥2700

・ラワン合板 (12×920×1830mm)
¥3500~4500

・防音カーペット
¥2700

総額 約¥11000~12000

バランスディスクの6個セットが
すごく安くなってますね。
半円形ですがこのほうが安定感
ありそうですね。

まとめ

お疲れ様でした。

今回は

1、ドラムの自宅練習では防音
と共に防振に気をつけないといけない

2、おすすめ防振システム3選

・DFS=ディスクふにゃふにゃシステム
・TFS=タイヤふにゃふにゃシステム
・TBHS=テニスボール半切りシステム

3、ディスクふにゃふにゃシステム
の実際の作り方

など、ドラム自宅練習の「防振」
についてお話しました。

防音、防振は自宅練習、演奏をしたい
ドラマーさんみんなの課題だと思います。

上をみればキリがありませんが
みなさんそれぞれの環境に応じて
自分にできることから
初めていって欲しいと思います。

とにかくドラムがうまくなりたい!
という情熱がいろんなアイディアを
生むと思います。

頑張っていきましょう!